歌人紹介

【歌人紹介・第一回】額田王 ―― 万葉集を代表する女流歌人

万葉集を開くと、ひときわ鮮やかに、そして凛とした美しさを持って立ち現れる女性歌人がいます。それが、飛鳥時代を代表する才女、額田王(ぬかたのおおきみ)です。彼女は、恋・政治・自然が密接に絡み合う時代のただ中で、個人の感情を抑制のきいた言葉で表...
万葉集

【万葉集・日英独訳】近江の海(柿本人麻呂) ― 滅びた都を旅し、永遠を想う

新しいものが次々と生まれる現代。ふと、消えてしまった景色や、もう会えない誰かを想って胸が締め付けられることはありませんか? 今回は、そんな『喪失感』を美しく昇格させた、柿本人麻呂の旅の歌をご紹介します。和歌の基本情報と多言語訳YUKIまずは...
万葉集

【万葉集・日英独訳】君待つと(額田王)― 風に「来たかも」と期待してしまう心

誰かを待っている時、ふと物音がしただけでも「あの人?」と思ってしまう。そんな経験はありませんか? 千年以上も昔、風に揺れる簾の音を『あの人が来たのかも』と期待してしまった女性がいました。今回は、額田王が詠んだ切なくも愛おしい恋の歌をご紹介し...
百人一首

【百人一首・日英独訳】第10首 蝉丸「これや此の」|意味・背景と独自の解釈

百人一首第10首は、蝉丸による「これや此の」という一首です。人が行き交い、出会い、すれ違い、そしてまた別れていく。この歌は、そんな「境目」に立ったときの感覚を、驚くほど簡潔な言葉で切り取っています。この記事では、歌の背景をたどりながら、日本...
百人一首

【百人一首・日英独訳】第9首 小野小町「花の色は」|意味・背景と独自の解釈

百人一首の第9首は、小野小町による名高い一首「花の色は」。この歌は、美しさ、時間、そして人生そのものの儚さを、驚くほど静かで、鋭い言葉で描き出しています。この記事では、歌の情景と背景をたどりながら、日本語・英語・ドイツ語の多言語訳とともに、...
百人一首

【百人一首・日英独訳】第8首 喜撰法師「わが庵は」|意味・背景と独自の解釈

百人一首第8首は、喜撰法師による一首です。都の中心から少し離れた場所に住む自分を、人は「世を儚んで山に逃げ籠った」と評する――その言葉を、どこか淡々と、しかし皮肉を含んで受け止めている歌です。この記事では、この歌が描く立場と距離感を、日本語...
百人一首

【百人一首・日英独訳】第7首 阿倍仲麻呂「天の原」|意味・背景と独自の解釈

百人一首第7首は、阿倍仲麻呂による一首です。遠い異国の空を仰ぎながら、ふと胸に浮かんだのは、かつて見上げた故郷の月。この歌に描かれているのは、帰りたくても帰れない場所を抱えたまま生きる人の、切ない望郷の思いです。この記事では、歌の背景にある...
百人一首

【百人一首・日英独訳】第6首 中納言家持「かささぎの」|意味・背景と独自の解釈

百人一首第6首は、中納言家持(大伴家持)による一首です。夜更けの静けさの中、ふと目に入った「白い霜」が、時の流れと心の深まりをそっと知らせてくれます。この歌には、夜が静かに深まっていく感覚と、自然のわずかな変化に気づく繊細な心が、美しく封じ...
百人一首

【百人一首・日英独訳】第5首 猿丸大夫「奥山に」|意味・背景と独自の解釈

百人一首第5首、猿丸大夫の「奥山に」。紅葉の中を踏み分けて進む足音と、どこからともなく聞こえてくる鹿の鳴き声。この歌は、秋の山の奥深くで耳にする鹿の声を通して、季節がもたらす静かな悲しみを描いた、代表的な季節の歌です。この記事では、和歌の背...
百人一首

【百人一首・日英独訳】第4首 山部赤人「田子の浦に」|意味・背景と独自の解釈

百人一首第4首、山部赤人の「田子の浦に」。この歌は、日本人にとって特別な存在である富士山を、静かな感嘆とともに詠んだ、代表的な季節の歌です。千年以上前の歌でありながら、澄んだ冬の空気と、圧倒的な山の姿は、今も私たちの目にありありと浮かび上が...